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企業のこれからを担うZ世代と外部人材活用の親和性が高い理由とは

こんにちは。スキイキ広報担当です。

今回は、「Z世代」をキーワードとしたチーム作りについて取り上げます。

コロナ禍に新社会人となったZ世代。1996年以降に生まれた彼らは、インターネット環境が整った頃に育ち「ソーシャルネイティブ」と呼ばれ、価値観や消費行動が特徴的であることから注目を集めています。

企業のマネジメント層にとっては、組織作りや人材育成を進めるにあたって、そのようなZ世代の価値観を理解しながらチームを牽引し、マネジメントしていくことが求められています。

本記事では、Z世代を含めたチーム作りのポイントや人材育成のコツなどを取り上げながら、これからの企業に必要な人材戦略の肝を深掘りしていきます。
ぜひZ世代に関わるマネージャー層・チームメンバーの方の参考にしていただき、チーム作りに役立ててもらえればと思います。

💡『スキイキ』とは…
マイナビが運営する、フリーランス・副業人材と企業をつなぐマッチングプラットフォームです。
専門性の高いスキルや経験を持つプロフェッショナルと必要業務に絞り協働関係を築くことで、企業が抱える人材・ノウハウ不足の解決をサポート。
両者の出会いを通じ、個人には活躍とキャリア形成の機会を、企業には変化の激しい時代にあった柔軟なチーム作りのカギを提供します。


Z世代の特徴と人材育成の前提


Z世代の特徴的な価値観

まずは、Z世代の特徴・傾向について改めておさらいしておきましょう。

Z世代は、リーマンショック(2008年)や東日本大震災(2011年)、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(2020年)といった、不況や災害など様々な局面に直面してきています。
そうしたことから無意識的にも影響もあってか、「先行きが不安定な時代の中で暮らしている」という感覚があり、消費に対しては他の世代よりも保守的で、“モノ” を所有するよりも自己追求や社会課題につながる “コト” の体験意欲が強く、精神的な豊かさを求める傾向があるとも言われています。

よく語られる価値観の傾向としては、主に以下のような点が挙げられます。

  1. 【キャリア形成】出世よりも自身のスキルアップを重視

  2. 【性格】競争意識は低く、多様性を尊重

  3. 【問題意識】環境や貧困など社会課題への意識が高い

より詳しくZ世代の特徴・傾向を知りたい方はこちらも併せてチェックしてみてください。


Z世代が活躍するための、マネジメント層が押さえるポイントは?

チームビルディングを主導していくマネジメント層にとっての、Z世代の特徴・傾向を踏まえた人材育成の基本的なポイントは下記のようなものが考えられます。

Z世代の人材育成の基礎となるマネジメントのポイント

1つめは、自己成長を促す環境づくり
Z世代は、自分自身の成長やキャリアアップを求める傾向が強いため、スキルアップに繋がる、教育・研修プログラムの整備や、自己啓発のためのコンテンツの提供を行うことが必要です。もちろん実務の中での教育も重要で、定期的にフィードバックを行うことがポイントです。Z世代はフィードバックにも敏感で、成長に繋がるような具体的な評価を求めているため、論理的にフィードバックを行っていくと良いでしょう。

2つめは、目的意識の共有によるモチベーション維持
Z世代は、自分たちが取り組んでいることに意義を感じ、社会に貢献しているかどうかという点に関心があります。そのため、企業のパーパスや事業のビジョンに加え、取り組む業務の目的を共有し、彼らのモチベーションを高めることが重要です。

3つめは、チームワークの強化
Z世代は、個性を尊重しながらチームワークを発揮することが得意と言われています。個人よりもグループでの成果に価値を置く傾向があるため、チームワークを意識しながら業務を任せていくことで、彼らの能力を最大限に引き出すことができます。チームメンバーとディスカッションをする場を設け、アイデアを提案してもらう機会を用意することも有効でしょう。


このようにZ世代の人材育成では、チームメンバーで積極的に意見交換しながら、自身の成長に繋がるフィードバックやスキルアップの場を整えることで、力を発揮しやすくなることがわかります。



Z世代を含めたチームビルディングの具体的な工夫

マネジメント層が押さえておきたい上記3つのポイントを、より実践的なキーワードとともにピックアップして深掘りしてみましょう。
いずれのポイントにも共通して、Z世代をはじめこれからを担う若手人材が活躍していくためには組織・チーム作りが重要なカギになっていると言えるため、マネジメント層が率先してチームビルディングの在り方を検討していく必要があります。

マネジメント層が理解しておきたいチームビルディングに役立つ下準備


【工夫例1】リスキリングの考え方を取り入れる

ビジネスの現場で注目が増えた「リスキリング」は、個々の自己学習・スキルアップとは異なり、企業主導で行い、変化に適応していくために組織単位で新たなスキル・知識を獲得していくための取り組みです。
上述の通り、Z世代の特徴・傾向として、単に働きやすいかどうか(≒心理的安全性)だけではなく、自身の成長やキャリア形成に繋がること(≒キャリア安全性)を求めるという観点をおさえるためにも、組織がそうした学びある環境になっているかが重要です。

リスキリングのプログラムを厳密に準備するのは大変かもしれませんが、その概要やステップを参考に、「現状把握」「目標設定」「実行」「活用」といった業務への落とし込み・整理を行い、そのエッセンスを取り入れていくことはできると思います。

また、リスキリングの実現に取り組む、あるいはその考え方を参考にする際に、目標にすべき知見が何か、組織やチームに何が足りていないかが十分にないこともあるでしょう。
そのような場合には、外部からスキルを持った副業・フリーランスなどのプロ人材(外部人材)をアサインし協働体制をつくることで、現場の課題がクリアになったり、Z世代はじめ社内人材が直接そのプロ人材との仕事を通して学ぶきっかけになるかもしれません。

そうした外部人材の活用には、ノウハウだけではなく業務の実効リソースとして実働支援の依頼も可能ですので、組織課題と人材課題、いずれにも直面しやすい時代にフィットした選択肢になると思います。

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【工夫例2】パーパスやMVVを明確にし、理解・浸透を促す

Z世代は、自身が属している企業が社会にどのようなつながりを持ち影響を与えているのか、自分が取り組む業務が社会貢献に繋がっているのかといったことに関心が高いため、パーパス」や「MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)」への理解・共感がモチベーションと関係してきます

そのため、マネジメント層自身が、企業のパーパスやMVVの定義を改めて見直し、事業内容・方針やチームの具体的業務と関係していることを明確にしましょう。
これらは実際に、人材が自律的に業務推進しやすくするのに役立つことはもちろん、上述のような “外部人材” をアサインし組織で貢献してもらいやすくするのにも有効です。


【工夫例3】ジョブ・アサインメントで人選・担務を最適化する

個々の成長も重要ですが、チームの中で各メンバーに特定の役割や職務を割り当てる「ジョブ・アサインメント」の考え方が組織・チーム単位の成長には欠かせません。
Z世代は、個々の競争ではなく、チームでの成果や貢献性を重視する側面もあるため、生産性や業務品質の向上が期待できるこのメソッドを取り入れる意識を持ちましょう。

ジョブ・アサインメントは、【目標設定】【職務分担】【達成支援】【仕上げ・検証】の4つのプロセスから成りますが、マネジメント層がZ世代人材と関わる中では、本人のスキルやキャリア形成意向を把握したり、成長のために適度に難易度の高い業務を委任しつつサポートをしっかり行うことが重要です。
また、サポートの途中や最後の仕上げ・検証段階で、個別にフィードバックを行い、より良くなる方法や次への道程をPDCAのように伝えることで、彼らの力を引き出すことに繋がるという点も押さえておきましょう。


このように、3つのポイントに対応する具体案まで検討・準備しながらチームビルディングを行うことで、Z世代だけではなく、チームメンバー各々の力も発揮しやすい状態を作ることができると言えそうです。



Z世代の活躍と外部人材活用の相乗効果

チームビルディング工夫例の中で紹介したリスキリングのような課題解決に向けた組織・人材育成のための手段として、副業・フリーランスなどの外部人材活用との親和性について触れましたが、外部人材活用がZ世代を含む組織・チーム成長の相乗効果を生む理由を整理しておきましょう。

まずは、新しいスキルや知識を習得することができる点。
外部人材は専門的なスキル・知識を活かし活躍しているため、協働関係を築くことで、社内のマネジメント層だけでは不足していた知見や、既存のカリキュラムでカバーできていなかったノウハウを取り込み、従来のような人材育成とは別の形でメンバーのスキルアップを図れる選択肢になります


また、自律型人材の形成、ひいては自律型組織の実現につながる点。
外部人材は、これまでに様々な業界を経験していることが多く、社内にはない新しい視点やアイデアを提供することができます。これにより、Z世代のメンバーたちも新しい刺激を受け、自ら考えて動くような人材へ成長することが期待できます。

自律型人材による自律型組織化で、外部環境の変化や、加速していくビジネスの在り方に沿って柔軟に運営・業務推進できるようになり、謂わば「レジリエンス」の確立につながります。


そして、最後にチーム全体でコミュニケーションが活発化する点。
外部人材を活用することで、業務連携のためのコミュニケーションがより促進されたり、第三者視点の意見やアイデアが入ることで、ディスカッションが活発になったりする可能性があります。
特に新規事業などにおいては、チーム内のコミュニケーションが重要で、プロジェクトの成功を左右すると言っても過言ではありません。そのような側面でも、外部人材活用はZ世代はもちろん、チームに良い影響を与えるのです。


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いかがでしたか。
取り上げられる機会が多くなってきているZ世代ですが、彼らの価値観や特徴を理解した上で適切なマネジメントを行うからこそ、活躍する人材へ成長していくと考えられます。

今回ご紹介した、チームビルディングのポイントや外部人材活用という手段は、Z世代はもちろん、チーム全体が成長する上でも重要な視点となるはずです。
ぜひ、これからの企業を担う人材の力を伸ばすために、外部人材の活用なども視野に入れながら、マネージャー自身が彼らのことを理解し、働きかけてみてはいかがでしょうか。