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「パーパス」が”共感”を生む!企業の存在意義を明確にするメリットとは?

こんにちは!スキイキ広報担当です。
先日は少し涼しい日があったのも束の間、また暑い日が続いていますね。

さて、今回は「パーパス経営」について取り上げます。
近年、経営戦略やブランディングのキーワードの一つとして、「パーパス(存在意義)」という言葉が使われるようになってきています。その背景には、企業を取り巻くビジネス環境の変化があります。

急速な変化に対応するためには、各企業が様々なステークホルダーに働きかけながら新たな価値を生み出していくことを求められているのです。そういった状況下では、社内だけに限らず、外部のリソースを上手く活用していくことも大切になってきます。

本記事では、組織に関わる人たちを巻き込む上で重要なこの「パーパス」という考え方や、それを定義することで生まれる効果について解説していきます!

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企業と個人の「パーパス」の重なりが、組織を強くする!

企業経営においては、ミッション、ビジョン、経営理念といった言葉はお馴染みですが、最近では「パーパス」というものを策定し、組織の価値観を表現する企業も増えてきました。

パーパス(purpose)は、一般的に「目的・意図」と訳されますが、ビジネスシーンでは “何のためにこの会社や組織があるのか?” という「存在意義」を指す考え方として扱われます。
ビジョンやミッションと似ているように感じられますが、組織の外を意識した意味合いが大きく、「世の中にどんな良い影響を与えるか/課題を解決できるか」という社会的な意義が含まれるのが特徴です。また、ミッション(使命)のように、誰かから与えられる受動的なものではなく、能動的に捉えていくものという点がポイントでしょう。

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上の図のように、企業のビジョンやミッションを定義する根幹となるのがパーパスであり、これが定められることで一貫性のある戦略が描かれ、一体感が生まれるのです。

もちろん、パーパスは企業だけではなく個人にも存在します。例えば「何を大切にしているか?」「 社会に対してどのような影響を与えたいのか?」といった価値観と考えるとわかりやすいでしょう。

個人のパーパスが企業のパーパスと一致したとき、あるいは企業のパーパスに個人が共感したときには、立場を超えてメンバーがやりがいや貢献価値を感じながら業務に取り組むことができ、チームビルディングの根幹として非常に大きな力を得ることにつながります。

つまり、企業において、組織に関わる人々のモチベーションやロイヤリティを向上させ生産性を高めていくためにも、パーパスを策定することが重要になってくるのです。


パーパスが注目される理由は、 “プロダクトの同質化” と “若年層の価値観変化” にあり?

企業のパーパス策定が注目を浴びる背景には、大きくは2つのビジネス課題が浮かび上がってきます。

① 商品・サービスの性能や品質に差がなくなり差別化が難しくなっている(コモディティ化)

近年、同じ業界の中でも、多くの企業が様々な商品・サービスを提供しており、顧客・消費者にとってその差がわかりづらくなっており、戦略や方針を定めていくことが難しくなりつつあります。

そのような状況下では、競合との差別化を強め、その独自性を顧客・消費者に理解してもらうために共感を得るられるかが大きな影響を持つようになります。そこで、企業の存在意義を明確に主張するパーパスを示していくことが重要になっているのです。

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② ミレニアル世代やZ世代といった若年層からの共感・関心を高める必要がある

1980年〜1996年生まれの「ミレニアル世代」や、1997年〜2012年生まれの「Z世代」と呼ばれる若い人たちは、商品やサービスを選ぶ際、あるいは就職先を考える際など、「企業文化」や「社会への貢献度」を重視する傾向が強い傾向にあると言われています。

つまり、事業自体の特徴だけでなく、その企業に関わることで自分たちが社会に対してどう影響するのかということが判断軸とされつつあるのです。これからの時代に大きな影響力を持つ彼らの共感や関心を引き寄せるためにも、パーパスの必要性は高まっていくと言えるでしょう。

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存在意義を明確にすることで企業が得られる3つの効果とは

多くの企業が経営理念やミッションを掲げていますが、パーパスも策定することで得られる効果を見ていくと下記のようなものが挙げられます。

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1つめは、「独自性」です。
パーパスが明確にあれば、企業として進む方向性の解像度も上がり、提供する商品やサービスを競合と差別化することにもつながっていきます。独自性を持つことは、顧客・消費者に他社とは異なる共感や理解を得てもらいやすくなるということです。つまり、類似の企業や商品・サービスが存在していたとしても「この企業だから/ブランドだから」という理由で選ばれる可能性が高まると言えます。

2つめは、「長期的な関係構築」です。
顧客・消費者が共感しやすいパーパスを策定できた場合、企業に対する強い信頼感を得ることができます。その企業の商品やサービスを使い続けたいというマインドが生まれやすくなるので、消費者と長期的な関係を築くきっかけになるでしょう。

3つめは、「外部リソースの巻き込み」です。
企業のパーパスに対して関心を持っているのは、顧客や消費者だけではありません。企業に入社する社員、あるいは外部人材(フリーランス・副業人材)などにとっても重要な役割を果たします。企業の存在意義に共感した人材が集まれば、同じ価値観や使命感のもとに業務を遂行できるため、チームとして成果を上げやすくなる傾向にあります。つまりチームビルディングを強固にすることにつながるのです。

今後、外部リソースがますます重要となる背景の一つとして、少子高齢化に伴う労働人口の減少問題もあります。人材確保・育成の課題が深刻化しているため、豊富な経験・スキルを持った外部人材を起用する動きはさらに広がっていくことが予想されます。

その点でも、パーパスに共感してもらえるかどうかは、様々なステークホルダーを巻き込むための求心力の源になるでしょう。

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いかがでしたか?
先行きが不透明な時代を生き抜くためには、社会とのつながりを強く意識し、進む方向性や社会的意義を明確に提示することが重要になってくるため、パーパスをオープンにする企業も増えていくでしょう。

その際、顧客・消費者に向けた視点だけではなく、社員や外部人材にも共感してもらうべきであるという点も意識するのがポイントです。社内外の様々なステークホルダーを巻き込みながら事業を推進していくためにも、パーパスが大きな役割を果たすということをぜひおさえておいてくださいね。