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副業や個人事業主には欠かせない!改めて学ぶ「確定申告」とは?

こんにちは。マイナビのスキイキ広報担当です。
あっという間に11月も残り5日。私も毎年恒例、年末調整の手続きを終えたところで、控除額を見て税金の重さをひしひしと感じている今日この頃です。

さて、今回は、業務委託として働く上で避けては通れない「確定申告」について、改めて知っておきたいことをお話ししたいと思います。
企業のご担当の方にとっても、業務委託の方と取引をする上での基礎として参考程度でも理解しておけるとよいかと思います。

そもそも「確定申告」ってどんな制度?

副業や個人事業主として働いている方にはおなじみのイベント、確定申告。納税は国民の義務ではありますが、なんだか手続きが難しいイメージがあったり、確定申告という制度自体についてきちんと理解できていないかも...。
と不安に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

まず、確定申告を一言で説明すると下記の通りです。

所得税の確定申告は、毎年1月1日から12月31日までの1年間に生じた所得の金額とそれに対する所得税等の額を計算して確定させる手続です。
源泉徴収された税金や予定納税額などがある場合には、この確定申告によってその過不足を精算します。

引用:国税庁『確定申告の概要

いわゆる収入(売上)から経費を差し引いた利益である、個人の“所得”には「所得税」という税金がかかります。確定申告は、その1年間の所得金額と所得税などの税額を確定する手続きのことを指します。

また、所得から一定額を課税対象外として差し引く「控除」というのもあります。「基礎控除」や「配偶者控除」、「医療費控除」、“ふるさと納税”でおなじみの「寄附金控除」など、さまざまな控除を利用して計算上の所得を減らすことで、納税額を節約し抑えることができます。

どんな人が確定申告をする必要があるの?

次に、確定申告の対象になる方をまとめてみました。

①年間の給与所得が2000万円以上の人
②2ヶ所以上から給与所得がある人
③副業での所得が20万円以上の人
④年金を受給しており、かつ所得が20万円以上の人
⑤所得が38万円(基礎控除額)以上の人
⑥確定申告でしか清算できない収入がある人

引用:国税庁『確定申告が必要な方

詳細にはまだありますが、主な対象者をピックアップすると上記の6つに分けることができます。①〜③は、会社員として働く方に特に関係する項目となります。業務委託での所得に対し関係の深い項目は、主に③と⑤です。

「③副業での所得が20万円以上の人」については、会社員をしながら副業として働いている方が対象になります。これは業務委託という契約形態に限らず、アルバイト等だったとしても同様に含まれます。

副業ではなく、個人事業主やフリーランスとして明確に働く方の場合、「⑤所得が38万円(基礎控除額)以上の人」に該当する方が多いのではないかと思います。
また、個人事業主の方の所得は基本的に「事業所得」となりますので、「⑥確定申告でしか清算できない収入がある人」にも該当します。金額の如何を問わず、原則として確定申告の対象になると思っておいた方が良いでしょう。

 自分が確定申告の必要があるのかどうか自信がない方は、管轄の税務署に問い合わせてみてくださいね。

青色申告と白色申告の違いは?申告はどうやるの?

確定申告には、大きく「青色申告」「白色申告」の2種類があります。
まず前提として、確定申告の前に普段の売上や仕入のほか、交通費や通信費などの経費も帳簿に付けておく必要があります。申告時期になってから整理し出すと非常に大変なので、日頃から意識して管理しておくのがおすすめです。

青色申告と白色申告の大きな違いは、“帳簿の記帳方式”にあります。
青色申告は、1つの取引についてお金の動き「貸方」とその理由「借方」について記載する記帳方式の「複式簿記」と呼ばれます。
それに対し、白色申告の場合は、収入・支出と勘定科目、その金額のみ記載する「単式簿記」という形式となっています。

これだけ聞くと、青色申告のほうがやや手続きが面倒に思えますが、そのぶんメリットも多いです。
例えば、所得から無条件で65万円を差し引ける「青色申告特別控除」。また赤字を3年間繰り越すことのできる「純損失の繰越し控除」。そして事務所として自宅を使用している場合は家賃を経費で計上することも可能になったり、その他にもお得なメリットがあります。

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そして最後に、確定申告の書類作成と提出方法についても簡単にご紹介。

・自分で帳簿を作成し手計算
・会計ソフトなどを使用
・税理士に依頼

主に上記の3つが挙げられます。
いずれの方法で作成しても問題ありませんが、ミスなく効率的に済ませるためには会計ソフトを活用する税理士に依頼してしまうかが確実です。

また、提出方法は下記の3つです。

・税務署へ直接持参
・税務署へ郵送
・e-Tax(電子申告)での申請

こちらもいずれの方法でも提出が可能です。しかし今年は特に、新型コロナウイルスの感染拡大防止のためにも、自宅でできる電子申告がおすすめです。


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いかがでしたか?

確定申告は、基礎的な情報ではありますが意外と紛らわしいトピックです。困った時の参考にしていただければ嬉しいです。

スキイキでは雇用主と直接契約ではなく、スキイキを通した間接契約になります。レシートや請求書の管理など煩雑になりがちな部分もシンプルに管理することができるため、面倒な確定申告もスムーズに手続きできるかと思います。
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