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【事業ストーリー】労働生産性とチームビルディングに着目して生まれた。 スキルとプロジェクトをつなぐ『スキイキ』ができるまで

こんにちは。マイナビのスキイキ広報担当です。
2020年秋に正式ローンチしたマッチングプラットフォームスキイキですが、これは形になるまでにいろいろな背景がありました。
そこで、正式オープン前にこのnoteでその話を紹介していけたらと思います。

日本の労働市場を考える(WHY)

“644万人”

この数字が何を指すか、ご存じですか?
私たちもこの業界に関わり始めてから知った数字ですが、2030年、今から10年後の日本で、不足すると言われている労働者の数を表しています。少子高齢化が進む日本においては、どの業種を見ても人手不足が深刻な問題になっており、今後それが加速すると考えられます。

そういった状況の中で、様々な解決策が検討されていますが、私たちスキイキ開発チームでは「労働生産性の向上」に着目しました。

働く人のスキルや経験を最大限に活かし、労働生産性が上がれば、日本の経済はより活性化するのではないか。そう考えたところから、このマッチングプラットフォームの芽が出たのです。

スキルが活かされる組織のあり方とは(HOW)

そこからさらに向き合ったのは、「どうやって個のスキルを活かし労働を活性化させるか」ということ。目指すべきビジョンが明確になったはいいものの、具体的な手段を考えねばなりません。
そこで着目したキーワードは「組織のあり方」。つまり、“チームビルディング”に焦点を当てることにしたのです。

働き方改革が叫ばれ始め、残業・副業・有休といったテーマで議論や報道がなされていますが、雇用関係のテーマの中で最も大きなトピックは「早期退職募集」の大量発生だと考えました。

業績の良い優良企業でも、40歳以上の社員を対象とし、積極的に退職を促しているという状況があります。これは中堅のサラリーマンが転職市場に出てくるという単純な話ではなく、会社が組織というもの自体のあり方を考え直しているという重要な示唆だと言えます。
実際、政府も2035年に向けた労働政策のポイントとして「人材が動く社会と再挑戦可能な日本型セーフティネット」という項目を挙げ、仕組みを確立していくことを提言しています。

変動性が大きくなった社会において、何も考えずにただ人員を拡充することは1つのリスクとなりうるでしょう。新卒採用では、幹部候補として育成することを視野に入れるのが前提となり、必要なルーティン業務はRPAや外注等で効率化を図ります。
つまり、その設計ができる一部人材だけが正社員として社内にいればいいと考えられ、自動化できないものは有期雇用社員が担当するという具合に、組織に対する考え方はスリム化の動きに進んでいるのです。

それに伴って、従来のピラミッド型の組織形態は崩れていきます。正社員は経営幹部と幹部候補社員のみ。スペシャリストと非正規(アルバイト・パート)がプロジェクト毎にゆるやかに関わっていく。

わかりやすく言えば、縦構造ではなく、よりフラットな形の組織やチーム体制をつくっていくというわけです。そう考えると、社会の変遷に合わせ、「個のスキル」を最大活用した労働スタイルというのは当たり前にしていく必要性が高まります。

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働くことをもっと自由にするために(WHAT)

今やニュースなどでも「副業」や「フリーランス」といった文字が並ぶ機会は増えてきたように感じます。かつてあった1つの企業で定年まで勤めあげるという働き方だけではなく、転職活動などを経て、いくつかの企業で経験を積み、キャリアを築いていくような人も実際によく見かけるようになりました。

また、それ以外にも、自分のスキルを活かして、本業とは別の仕事を並行しているケースや、特定の企業に所属せずに複数の案件を掛け持ちして仕事をするケースなども出てきています。
これは先の段落でも述べた、いわば「個のスキル」を自ずと活用し始めた例です。

こういった社会背景を考えたときに、より「個のスキル」に出会えるように、そしてその活用障壁を下げられるようにできたらと思うようになりました。働き方・仕事の作り方・チームのあり方が自由になったら、社会は変わるのではないかという想いを私たちは持っています。

結果、働く人にとっても企業にとっても、自由に柔軟にその機会を作っていくための力になれたらと考え、スキイキというサービスの基本設計が出来上がりました。

スキルを活かしたいと思いながらも、「副業」あるいは「複業」は少しハードルがあると感じている方。
きちんと報酬が払われるのだろうか、煩雑な作業に手間取らないだろうか、自分のスキルに合う案件がそもそも見つかるのだろうか。うまく取引関係を続けられるだろうか。そんなふうに色々な悩みが出てくると思います。
それらをすべて解消することは難しいことではあると思いますが、でも私たちだったらきっと力になれます。

即戦力となるような人材がなかなか集まらない、今後DX(デジタルトランスフォーメーション)が進むことを考えると容易に採用する人数を増やすことができない、採用のための予算の増加は見込めない。そんな企業さん。
これからも、採用担当者としての悩みは尽きないでしょう。むしろ増えるかもしれません。そんな状況でも「スキイキ」を頼ってほしいと願って作りました。
報酬や人数、どんなフリーランスの方とマッチングすべきかなど、状況に応じて柔軟サポートができると思います。


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いかがでしたか。

こうして改めて見てみると、スキルを活かしたいと考えている方はもちろんのこと、各企業の人事担当者の方やプロジェクトマネージャーの方など、さまざまな方にとって利用する価値のあるものになったと我ながら感じています!

2020年10月から本格スタートした『スキイキ』、ぜひこちらからチェックしてみてくださいね。