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【5分で解説!】フリーランスとは?活用企業も働き手も押さえておきたい基本と注意点

こんにちは。スキイキ広報担当です。
今回は、「フリーランス」をテーマとして取り上げます。

昨今、フリーランスとして仕事をする人も増えてきており、様々な業界で人材活用も広がっています。
そこで、本記事では「フリーランス」の基礎的な概要部分から、仕事上で押さえておきたいポイントや注意すべき点などを、「フリーランスに業務を依頼したい企業担当者の方」「フリーランスとして働きたい方」の両方の視点でお届けします。

ぜひ改めて「フリーランス」について理解しながら、ビジネスの現場で役立てていただければと思います。

💡『スキイキ』とは…
マイナビが運営する、フリーランス・副業人材と企業をつなぐマッチングプラットフォームです。
専門性の高いスキルや経験を持つプロフェッショナルと必要業務に絞り協働関係を築くことで、企業が抱える人材・ノウハウ不足の解決をサポート。両者の出会いを通じ、個人には活躍とキャリア形成の機会を、企業には変化の激しい時代にあった柔軟なチーム作りのカギを提供します。

そもそも「フリーランス」とは?意味や定義、分類を解説!

まずは、フリーランスの意味や定義について見ていきましょう。
フリーランスとは、

「特定の企業や団体、組織に専従しない独立した形態で、自身の専門知識やスキルを提供して対価を得る人」

一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会
『フリーランス白書2022』

と定義されており、平たく言えば「組織に所属せず、仕事に応じてスキルを提供して報酬を得る人」のことを指します。また、そのような働き方自体のことを「フリーランス」と呼ぶ場合もあります。

「新・フリーランス実態調査2021-2022」によれば、2021年10月時点でのフリーランス人口は国内で1577万人に上ることが明らかになっています。同調査が開始された2015年と比較すると640万人近く増加しており、特に社会状況の変化が顕著だった2020年から2021年を機に急増しています。

フリーランスの国内人口・経済規模

また、その働き方からさらに4つのタイプに分類することができ、それぞれフリーランスとして働く環境や生計の立て方が異なります。

フリーランスの4タイプ

同調査によれば、最も割合が多く増加傾向にあるのが自営業系独立ワーカーで、不特定多数の取引先を持っており、交渉力や営業力、実績も豊富なタイプです。加えて、フリーランスとして働ける時間が比較的長く、正規雇用に依存しない複業系パラレルワーカーや自由業系フリーワーカーも含めると、フリーランスのうち約7割は自立的でプロフェッショナルな存在と言えます。
フリーランス人材を活用したい企業側からの視点で考えると、ある程度安心して業務を依頼でき、成果にも期待しやすい状況に進んでいると考えられます。

また、形態的な分類をすれば、独立系副業系のフリーランスに分けられます。

フリーランスの形態分類

独立系フリーランスとは、取引先と業務委託契約・準委任契約などを結び、雇用されていない人を指します。具体的には、小規模事業主(経営者・個人事業主)、すきまワーカー(定年退職者、主婦など)が挙げられるでしょう。
一方、副業系フリーランスは、雇用されていることが前提で、それ以外の別の企業と業務委託契約・準委任契約などを結んでいる、もしくは別会社の経営などもしている人を指します。

このように「フリーランス」とひと口に言っても様々なタイプがあるので、フリーランス活用を考えている企業担当者の方も、フリーランスとして仕事をしようと考えている方も、なんとなく独立しているという認識だけではなくその違いも理解しておくと良いでしょう。



フリーランスが活発な仕事とは?主要な職種と受発注経路

フリーランスの定義や働き方については理解したものの、実際の仕事内容や、そもそもどのように仕事が生まれているのかが気になるという方も多いはずです。そこで、フリーランスが実際に活躍している職種や、仕事がスタートする最初の経路も見ていきましょう。

フリーランスの活躍が顕著な職種

「フリーランス白書2022」によると、主な収入源となっている職種としては、「クリエイティブ・Web・フォト系」「エンジニア・技術開発系」「通訳翻訳系」「出版・メディア系」「コンサルティング系」「企画系」「映像制作系」「事務・バックオフィス系」などが上位に挙がっています。

フリーランスの主な収入源となっている職種

ここからわかることとしては、ビジネスシーンにおいてフリーランスが活用される、または活躍する領域としては、業務内容や作業工程が固定化されているルーティーンワークや、単なる人手の確保としてではなく、高い専門性やスキル、経験が求められるような分野が多くなっていると言えるでしょう。

フリーランスの仕事の主な経路

また、同調査において「仕事はどのようなところから見つけますか」という質問に対し、「人脈」と回答したのが65.9%、「過去・現在の取引先」が58.3%と突出しており、次いで「自分自身の広告宣伝活動」が26.2%、「エージェントサービスの利用」が21.5%となっています。

フリーランスの主な仕事獲得経路

コミュニケーションが取りやすく既に関係性があるところから仕事が生まれやすい状況と言えますが、これは単発的な作業依頼としてではなく、継続的な取引・協働関係にもなれることの証とも言える一方で、既存の人脈や取引先経由ではなく新たに企業とフリーランスが出会いやすい環境整備ができているかという課題の示唆とも言えます。

企業によっては、社員や知人の繋がりの中にフリーランスがいないということも珍しくないでしょうし、フリーランスの立場に立つと、元々の関係性を気にし過ぎるあまりトラブルが起きた際も泣き寝入りしてしまう可能性も考えられますので、マッチング経路の偏りには注意も必要と言えるでしょう。

企業側はマッチングプラットフォームなどのエージェントサービスをうまく活用し、自社に適したフリーランス募集や活用方法について正しくサポートしてもらう必要性が増えるでしょうし、フリーランス側も目先の案件だけにとらわれず常に自分自身で新しいきっかけを作れるよう意識しておくと安心です。



【準備編】フリーランスを活用する&フリーランスとして働く前に覚えておきたい最重要ポイント

ここからは、実際にフリーランスを活用する・フリーランスとして働く上で必要になる知識や前提となる意識をご紹介します。
ぜひ、最重要ポイントをまとめたので、参考にしていただければと思います。

【企業として】押さえておくべきフリーランスに対する前提と準備

まず最も意識するべき点としては、「フリーランスは自律的なプロフェッショナルであること」です。
フリーランスは、「正社員や契約社員の代替」として無意識に考えてしまうケースがあるかもしれません。ですが、フリーランスは雇用されておらず、一事業者として独立しています。そのため、具体的な業務方法などについて一方的に指揮命令・制約・監視する対象ではなく、むしろ法人との取引と同じように考える必要があるのです。

2つめは、「フリーランス保護新法」「下請法」などの関連する法律やガイドラインを遵守するよう、事前に調べ、きちんと契約書面の準備などを怠らないことです。
過去の記事でも紹介しましたが、新しく「フリーランス保護新法」で企業に義務付けられる項目もあるので、最新情報をチェックしておくことが重要です。また、基本的にはフリーランス側から契約要求をしづらい場合が多いため、可能な限り、企業側から契約締結に関してすり合わせをしながら進めていくことがトラブル防止の基本です。

▼「フリーランス保護新法」や「契約締結」の解説はこちらをどうぞ!

そして、3つめは、フリーランス活用は適切な依頼や体制によってより効果的にビジネスの成果に繋がるという点。
1つめの前提に関連する部分ですが、フリーランスは特定の分野の知識や経験値が高い人材であることが多いです。そのため、正しい募集や依頼、マネジメントを行うことでその力を最大限発揮してもらうことも可能です。依頼して終わりではなく、自社の課題を整理した上で課題解決のためにどのように参画してもらうのか、あるいは一緒に考えながら伴走していくなど、チームの一員として組織づくりを行っていくことがカギを握るでしょう。

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【人材として】活躍し続けるフリーランスが欠かさない意識と準備

ここまで読み進めた方は、スキルを持っていればある程度仕事を進めていけるだろうと思うかもしれませんが、必ず押さえておくべき点としては、事務作業を全て自分でこなす必要があるという点です。
自分で営業(仕事の提案や獲得)をする必要がありますし、雇用される場合とは異なり、手当や失業保険などもありませんし、セーフティネットと呼ばれるようなものも整備は少ないと考えておきましょう。トラブル対処なども基本的には自分自身で行わなければなりません。これからフリーランスとして仕事を始める方は、ぜひ一通りの事務手続きや契約関連の流れについて理解しておくことがポイントです。

そのほかに準備しておくと良いこととしては、

  1. ポートフォリオの作成

    • 正社員の採用時とは異なり、フリーランスの仕事は企業との取引ですので、短期間で受注まで進みやすいのが一般的です。相互理解を早期に行えるように、スキルセットはもちろん、どのような環境・立場・案件でどのような成果を出したのかなど詳しく伝えられるように、資料にまとめてたりホームページを作成しておくと自己PRをしやすくなります。企業側としても、ミスマッチのリスクが減り安心して発注しやすくなるでしょう。

  2. 相場や目安料金表の整理

    • 企業が初めてフリーランスに依頼をするケースも少なくないため、依頼費用(報酬)の相場や目安を提示できるようにしておくのも良いでしょう。企業側が依頼にあたって予算の調整をしやすくなりますし、フリーランス側からも報酬を交渉できる材料にもなると考えられます。また、トラブルになりやすい項目に関しては、事前に提示できるように書面で準備しておくことも自分自身を守ることに繋がるでしょう。

  3. 営業力・コミュニケーション力・情報収集力アップ

    • 前提の部分で少しご紹介したことに重なりますが、自分自身で仕事を獲得し報酬を得るところまで全てを行うことになるので、どんな職種においても営業力を身につける必要があります。今ある仕事で貢献することに加えて、新しいコネクションをつくり自分自身がステップアップできるような準備や意識も欠かせません。また、コミュニケーション力と情報収集力も最低限あると、取引先企業のことを理解するだけでなく、自分からヒアリングしたり調べたり、新たな仕事の提案をしやすい関係作りに近づけるはずです。


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いかがでしたか。
今回は、フリーランスについて基本的な概要から、実際に企業が活用する際、また個人がフリーランスとして仕事をする際に押さえておきたい必須ポイントを解説しました。

ぜひこの記事を見直しながら、実務に活用検討、またキャリアチェンジの参考にしていただければと思います。
なお、フリーランスの活用、企業とのマッチングに関して、新たな出会いを探している方はスキイキの活用も検討してみてくださいね。