【書籍から学ぶ!】”統制”から”自走”へ。外部環境の変化に強い組織を作るヒント
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【書籍から学ぶ!】”統制”から”自走”へ。外部環境の変化に強い組織を作るヒント

こんにちは!スキイキ広報担当です。
昨年11月からスタートした「書籍から学ぶ人材活用」の記事の第4弾をお届けします。

今回のテーマは「自走できるチームの作り方」です。
近年、社会の変化は著しく、「VUCA時代」とも呼ばれる不確実な世の中を私たちは生きています。そういった状況下では、企業におけるチーム、そしてチームを率いるリーダーのあり方も変化し続ける必要があります。

本記事では、斉藤徹著『だから僕たちは、組織を変えていける』を取り上げながら、今求められているチームのあり方と、そのために必要なアクションについてご紹介します。

概要

まずは、この本の概要からご紹介します。
起業家、経営者、教育者、研究者という多様な経歴を持つ斉藤徹氏によって書かれた本書。変わり続ける社会においては、これまでの組織のままではいけないと警鐘を鳴らすところから始まります。これからの時代にふさわしい組織像はもちろんのこと、実践的な変革へのメソッドを紹介しているのがポイントです。

キーワードは、「関係性」。チームメンバーの関係性の質が変わることで、「思考」「行動」が変わり、「結果」がついてくることが明らかにされています。

今の組織の現状に違和感を持ち、組織を変えていきたいと悩んでいる、プロジェクトやチームのリーダーの方にぜひ読んでいただきたい内容になっています。また、チームをリードして「組織を変えていく」ための知見や技術が詰まっているので、現場で実務をこなす立場であっても、すぐに活かせる部分が多いでしょう。

なぜ組織は変わる必要がある?社会に起きた3つのパラダイムシフト

本書でまず取り上げられているのが、社会のパラダイムシフト。
組織が変わる必要がある本質的な理由には、時代背景と大きく関係しています。

21世紀に入り、テクノロジーの進化によって3つのパラダイムシフトが起こりました。
1つめは、インターネットによる「デジタルシフト」。インターネットによって世界中のあらゆる人の生活を支えるものとなっており、ビジネスにおいては「いかに効率化するか」よりも「いかに斬新なアイデアを生み出せるか」へと変化していきました。
2つめは、リーマンショックとソーシャルメディアによる「ソーシャルシフト」。2008年のリーマンショックを背景に資金調達がしやすくなり、ビジネス界では財務資本よりも人的資本を求める動きにシフトしました。また、ソーシャルメディアの発達と相まって、人とのつながりやコミュニティを大事にするようになってきています。
そして3つめは、新型コロナウイルスによる「ライフシフト」。コロナショックの影響で、リモート会議が当たり前になったことをきっかけに、生き方・働き方の本質を考えるように変化が起きています。

このように、3つのパラダイムシフトに伴い、組織・チームのあり方や重視することも変わってきています。

デジタルシフト:顧客の幸せを探求し、常に新しい価値を生み出す「学習する組織」
ソーシャルシフト:社会の幸せを探求し、持続可能な繁栄をわかちあう「共感する組織」
ライフシフト:社員の幸せを探求し、多様な人が自走して協働する「自走する組織」

特に着目すべきは、コロナショックを背景にした「ライフシフト」。働く価値観が大きく変わり、通勤や上司の命令から解放された社員は、これまでの「統制」に重きを置く組織ではなく、自分の自由な選択ができる自律型組織を好むようになりました。

そういった背景により、「何のために仕事をしているのか?」が重視されるようになったため、一人ひとりの仕事への想いを尊重したり、企業理念への共感を生むことが組織作りに重要になってきています。

また、副業や起業などへの関心も高まりを見せており、社内外関係なく、同じ想い・目標を持つ優秀な人材を巻き込んでいくことがこれからの組織・チーム作りのカギを握ると言えるでしょう。

企業としての方向性を示すパーパス(存在意義)については過去記事でも紹介しているので、チェックしてみてください。

これからの組織に必要なのは、「統制」ではなく「自走」

自律型の組織が好まれるようになった今、企業としては組織の作り方を「統制」ではなく「自走」型へと変化させる必要が出てきています。

まず、自走する組織の定義ですが、本書では以下のように提示されています。

「自走する組織」とは、社員が自ら考え、協動し、成果を生む組織のことであり、その対象にあるのは「統制する組織」である。

75頁より

自走する組織は「リーダーの指示」によって動く組織ではなく、社員自らが考え、メンバーと緊密にコミュニケーションをとりながら、価値を生み出す組織である。

75頁より

ポイントになってくるのは、チームメンバーそれぞれが考えを持っている点、そしてそれを共有し、新たな価値を生む流れができていることです。

チームリーダーを努めている方であれば、理想のチーム像として「学習し、共感し、自走するチーム」のイメージを持っていると思いますが、実際のチーム作りはそう上手くいかないと悩んでいるかもしれません。

自走する組織を作るためのステップとして、本書ではダニエル・キムが提唱した「成功循環モデル」が参考として取り上げられており、チームの「関係」「思考」「行動」の順番でステップアップしていくことが重要です。

まず何よりも先に「結果の質」を求める統制型のモデルでは、失敗のループへ入ってしまいます。組織が持続的に結果を出し続けるためには、一見遠回りのように見えるかもしれませんが、「関係の質」を向上させることが必要なのです。

自走する組織を作るために必要な3つのこと

ここでは、自走する組織を作るために必要なこととして、「関係」「思考」「行動」の質を高める方法について解説していきます。

●関係の質を高める→心理的に安全な場を作る

チームメンバーの関係性の構築には、まず対話をし、信頼関係を確立していくことが必要です。
そのためにポイントとなるのが、リーダーの立ち振る舞いです。
リーダー自身が自然体であること、素の自分を曝け出すことによって、メンバーの本音や内に秘める想いを引き出しやすくなります。

また、役職や立場、雇用形態など関係なく、一人ひとりを尊重して関わりを持つことも必要と考えられます。
過去の記事でも紹介していますが、それぞれが率直な意見を出せるような「心理的安全性」の高い環境を整えることがリーダーの役割でしょう。

●思考の質を高める→仕事の意味を共有する

思考の質を高める、つまりアイデアが生まれる状態にするには、「ミッション・ビジョン・バリュー」が肝となります。組織やプロジェクトが目指す方向を明確にした上で、共有することで、アイデアの質も上がってくると考えられます。
リーダーとしては、「ミッション・ビジョン・バリュー」をチームメンバーに浸透させるためのコミュニケーションが必要です。チームとして目指す目標からくる、メンバー一人ひとりの目標を設定していくことで、仕事の意味を見つけることにつながるでしょう。

そして、チームメンバーでそれを共有することで、さらにメンバー同士で協力しやすい環境ができると言えます。

●行動の質を高める→自走しながら共創する

一人ひとりが自律的に行動し、問題をメンバー全員で解決していくチームにするためには、それぞれの役割を自覚し、目標を明確に決めることが重要です。

「ミッション・ビジョン・バリュー」に沿った目標設定をより具体化していくイメージで、具体的な行動に落としやすくしていくのがポイントになります。

リーダーとしては、メンバー一人ひとりの目標を設定し、業務や役割をしっかりと把握して、メンバーへ共有していくことが重要でしょう。そうすることで、メンバー同士の役割を理解しながら、自発的に動き、助け合う流れができると考えられます。
目標設定の仕方は、過去の記事でも紹介しているので、参考にしてみてくださいね。

まとめ

外部環境の変化(パラダイムシフト)によって、一人ひとりのライフスタイルや価値観も変わり、チームで成果を上げるためには、様々な人材を巻き込み、多様性を受け入れ、コミュニケーションを取っていくことが重要です。

企業やプロジェクトの目標と、チームメンバー一人ひとりのやりたいことがマッチすれば、社内外関係なく、同じゴールに向かって協働することが可能でしょう。チームに変化をもたらすには、外部の優秀な人材とのマッチングも1つの手段となりえます。改めて、チームメンバーとチームのあり方を話してみてはいかがでしょうか。

この書籍が、変化に強い組織を作るヒントを得るきっかけになれば幸いです。

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