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【マネージャー必見!】「マイクロマネジメント」がチーム作りを妨げる理由をまとめて解説!

こんにちは。スキイキ広報担当です。

リモートワークが普及して、3度目の夏を迎えている今年。マネジメントを考えると、リモートワークだからこその課題が多く存在するのではないでしょうか。

さて、今回は「マイクロマネジメント」について取り上げます。企業において、上司が部下をマネジメントする際には様々なやり方があるかと思いますが、その1つが「マイクロマネジメント」です。

平たく言えば、”管理のしすぎ”ということになりますが、実際「マイクロマネジメント」が課題として取り上げられるようになった背景やリスク、その場合の改善方法について解説していきます。

リモートワーク下でのマネジメントに課題感を持っているマネージャーは、ぜひ参考にしていただければと思います。

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両者の出会いを通じ、個人には活躍とキャリア形成の機会を、企業には変化の激しい時代にあった柔軟なチーム作りのカギを提供します。

マイクロマネジメントとは?話題になる背景を解説!

そもそも、マイクロマネジメントの概要について整理していきます。

マイクロマネジメントとは?

マイクロマネジメントは、上司が部下の行動を逐一チェックし、細かく指示を出すマネジメントスタイルのことを指します。ただ、実際は細かく指示を出すだけではなく、過干渉のマネジメントがそのように呼ばれています。

マイクロマネジメントが増えている理由

マイクロマネジメントが話題になった背景には、テレワークやリモートワークの普及が大きく関わってきます。

同じオフィスにいれば、上司が部下の様子を確認できますが、リモートワークの場合には仕事ぶりがわかりません。「本当に仕事をしているのか」「仕事が期限内に終わるのか」と不安に思ってしまい、過度に報告を求めたりするマネージャーも出てきているのです。

また、働き方改革の推進の影響で、残業時間の削減の流れがマイクロマネジメントに繋がってしまっているケースもあります。限られた時間の中で生産性を上げ、成果を出すことを求められるため、チームメンバーに対して過度な管理を行ってしまう場合があるのです。

他にも、企業によっては主力市場が成熟化するなどして、既存のやり方で失敗ができないプレッシャーがあるマネージャーもいます。そのような状況下では、細かく業務を管理し、ミスを防ごうという動きが出てきてしまうのです。

このように、マイクロマネジメントとなってしまう背景には、いくつかの要因が重なっていることがうかがえます。あなたの企業で当てはまる部分があるかどうか、確認してみることも必要でしょう。

では、実際にどのような行動がマイクロマネジメントに当たるのでしょうか。

具体的な管理の例

・仕事の進め方を細かく指示する
・過度なペースで進捗状況の報告を求める
・メールやチャットの文面を細かくチェックする
・メールやチャットの返信は10分以内といったルールを強制する
・リモートワーク環境において30分に1回、現状報告を求める

あくまでも例の一部ですが、マネージャーのみなさんは、ぜひ自身のマネジメントを振り返るきっかけにしていただければと思います。


マイクロマネジメントしてしまう人はどんな人?心配や不安が原因?

ここからは、マイクロマネジメントしてしまう人の特徴を見ていきます。その人自身のマインドセットが原因の場合もありますが、マネージャーに求められる役割、スキル面で課題を持っているケースもあります

マイクロマネジメントしてしまう人の特徴

①自分の仕事の進め方に自信を持っている
②部下に仕事を任せられない
③マネジメントのやり方がわからない

1つ目は、【自分の仕事の進め方に自信を持っている人】
過去の実績から、自分のやり方が正しいと思っているので、部下の意見を聞かずに、自分のやり方を押し付けてしまうことがあります。

2つ目は、【部下に仕事を任せられない人】
部下を根本的に信用できておらず、「まだ任せるには早い」「この仕事は難しい」と業務を抱え込むことがあります。あるいは、部下に仕事を任せることで、自分の権限が狭くなるのを恐れているということもあります。

3つめは、【マネジメントのやり方がわからない人】
マネジメント経験が浅い場合、マネジメントのポイントがわかっておらず、部下一人ひとりの行動を細かく管理すれば良いと考えてしまっていることもあります。

マイクロマネジメントの原因

マイクロマネジメントをしてしまう人の特徴はいくつかありますが、根本的な原因としては「細かい進捗を含めて全て把握したい」「管理職として自分の価値を高めたい」という考えがあるでしょう。

プロジェクトを成功させたいがゆえに失敗を恐れて全てを知りたくなったり、チームでの成果を上げることで自分の実績に繋げたいと考えたりするのは、理解はできます。しかし、チームとして成果を出すというゴールにはたして効果的なのかを次で見てみましょう。


組織全体にもデメリットがある!マイクロマネジメントが及ぼす影響とは?

マイクロマネジメントの状態が長期にわたって続くと以下のようなデメリットが出てきます。

チームメンバー側のデメリット

・主体性が損なわれる
・パフォーマンスの低下
・キャリア形成/スキルアップの妨げになる

チームメンバーがマネージャーに細かく管理されるとなると、自分でアイデアを出しても聞き入れられず、常に指示通りのことを行うようになるので、自分で判断して行動することがなくなってしまいます。そのため、本来持っている力を発揮することができず、成長する機会も少なくなってしまうので、チームメンバー1人ひとりのキャリア形成にも影響を及ぼすでしょう。

マネージャー側のデメリット

・離職が増加する
・マネジャーとしての役割を果たせなくなる

マイクロマネジメントの下では、チームメンバーが上記のデメリットを感じて離職するケースが増えます。そうなると人手不足がさらに加速し、チームで求められる結果を出せなくなってしまいます。また、マネージャーとして求められている戦略策定や計画立案などの業務が、部下の管理によって疎かになってしまうというデメリットもあるでしょう。

組織への影響

・組織全体のパフォーマンスが低下する
・部下が指示待ち人間になれば、部下からアイデアや提案が出てこなくなる
・モチベーションが下がれば、生産性も低下する

チームメンバー、マネージャー、それぞれへのデメリットが積み重なった結果として、チーム全体のパフォーマンスが低下するのは間違いありません。上司と部下の信頼関係がない状態が続けば、モチベーションは下がるばかり。部下からの提案が上がらず、議論も停滞し、生産性も低下し、なかなか成果が出ないチームとなってしまう恐れがあります。

このように、行き過ぎたマイクロマネジメントは個人の問題だけではなく、チーム全体での課題となってしまうのです。では、マイクロマネジメントから脱却し、成果の出るチームを作るには何を意識すれば良いのでしょうか。


脱マイクロマネジメント!4つの視点から見る対処法を紹介!

ここからはマイクロマネジメントへの対処法を4つの視点でご紹介します。マイクロマネジメントになる前に知っておくことで、チームビルディングが上手くいくので、参考にしていただければと思います。

マネージャーがメンバーとの関わりの中で意識すべきこと

①チーム・メンバーに権限を委譲する
②成果を重視する
③柔軟性を高める
④最悪の事態に備える
⑤非難しない
⑥メンバーマネジメントの時間を決める

マネージャーがチームメンバーとのコミュニケーションの中で押えると良いことは上記6項目です。前提として、チームメンバーを信頼し、メンバーが自発的に行動できるように促すと良いでしょう。

まずは、メンバーに業務を任せることから始めます。その上で、業務のプロセスにフォーカスするのではなく、限られた時間の中で、いかに成果を出すか?という視点を持つことが重要です。

マネージャーの役目としては、失敗した場合の対応策を事前に考えておき、いざという時にも挽回して成果に繋げる準備をしておきましょう。その際、失敗を非難するのではなく、改善に向けて何が必要なのかを一緒に考えていくことが重要になります。

定期的にメンバーマネジメントの時間を決めておき、そこでコミュニケーションを取って、業務の進捗を確認したりすることで、それ以外の時間はマネージャーとして取り組むべき業務に専念できるでしょう。

プロジェクトマネージャーとして押さえておきたいポイントや、多様性のあるチームでのマネジメントについても解説しているので、実務で活用してみてください。

マネージャー自身の行動の中で意識すべきこと

・自身の課題を明確にする
・完璧を求める必要があるか検討する
・自分のやり方が唯一の方法ではないことを意識する

マネージャー自身の行動を振り返って、意識すると良いのが上記の3点です。

気づかないうちにマイクロマネジメントになっていないかを、定期的に確認することが重要です。また、プロジェクトごとに、理想的な完成度を10とすると、その都度10を得るために労力を費やすべきかどうか、8を目指すのかを検討すると良いでしょう。そうすることで、過度なマイクロマネジメントを回避することに繋がります。

また、業務プロセスに関しても、自分のやり方を持つこと自体は問題ないですが、唯一の方法ではないということを認識し、他のやり方でもできると意識すると良いでしょう。

部下側の意識も必要不可欠

・部下の側にも「上司はマイクロマネジメントをすべきではない」という基本的な考え方が必要
・「上司がいないと困る」という意識だと、上司はマイクロマネジメントをしなければならなくなる

部下であるメンバー1人ひとりも、「マネージャーはマイクロマネジメントをすべきではない」という共通認識を持つことが必要です。上司がいないと困るというような、マネージャー頼りの姿勢でいると、細かく管理せざるをえない状況を生み出してしまいます。

そのため、メンバー自身も自分の業務に責任を持ち、マネージャーが不在でも判断や検討ができるようにすると良いでしょう。

組織全体の取り組みが必要

ここまでマネージャーやメンバー個人の話をしてきましたが、企業全体で取り組むことも重要です。

成果を出せるチーム作りのためには、企業の組織風土や組織体制を抜本的に変えるような仕組みを整えることが必要です。改めて、企業のビジョンやミッションを明確にして、そこからくるチーム目標を設定したり、必要なマインドセットを洗い出したりすると良いでしょう。

また、チームで課題を見つけ出し、解決方法を考える機会を設けるのも1つの手段です。

ほかにも、成果志向の人材をチームに招き入れ、チームを活性化させていくことも組織体制を変える上では有効です。

特に、リーダーとチームメンバーの間で経験や能力の差が大きい場合に、豊富な経験やノウハウを持った外部人材を活用すれば、リーダーとメンバーの間に外部人材が入り、"任せるマネジメント"に移行しやすいでしょう。リーダーが細かく指示を出しにくい状況を作ることにもなるため、結果としてマイクロマネジメントから脱却を図れると考えられます。

外部人材の活用が気になった方はこちらの「ガイドブック」をチェックしてみてください。

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また、チーム体制を整え、自走するチームへと成長させていくためのコツは過去記事で紹介しているので、チェックしてみてくださいね。


あなたは当てはまる?マイクロマネジメント診断で自身を振り返ろう。

最後に、改めてご自身がマイクロマネジメントをしてしまっていないか?のチェック項目を見てみましょう。

□ メンバーの生産性に懸念や疑問を抱くことが多いか?
□ 進捗状況を逐一報告してほしいと考えているか?
□ 依頼した事項が実際に行われたかを確認するために、システムの記録をのぞき見していないか?
□ 意思決定や権限を独占し、自分がイニシアティブを取り続けようとしているか?
□ メンバーの能力を信用できず、タスクを委譲することが難しいと感じているか?

「はい」と答えた項目がある方は、マイクロマネジメントを無意識にしてしまっているかもしれません。ぜひこれまでにご紹介した対処法を活用して、チームを成長させるマネジメントを追求していきましょう。

* * *

いかがでしたか。

リモートワークが普及したり、働き方改革の推進などの影響から、マイクロマネジメントに陥りやすい状況になっている今、チーム全体でマイクロマネジメントについて理解し、それぞれが行動していく必要があります。

マネージャーだけで抱え込むのではなく、チームメンバーで一度話し合ったり、企業としてマネジメントのあり方を改めて考えてみる機会を作ったりしても良いでしょう。

まだまだ続くリモートワーク下でのマネジメントで押えるべきポイントを過去にも解説しているので、合わせて参考にしていただければと思います。