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個人事業主の定義とは? 〜法人との違いや、取引の時に気をつけたい点を解説〜

こんにちは。マイナビのスキイキ広報担当です。
あっという間に11月も間近、1ヶ月が経つのが早いと感じる今日このごろ。そろそろ、来年に向けて仕事のことを整理したいと考えている方もいらっしゃるかもしれません。

さて、前回のnoteでは、withコロナ時代の働き方について会社員の立場からまとめてみました。

今回は、そんな働き方のことからさらに踏み込み、「個人事業主とは何たるか」ということにフォーカスしてまとめていきます。
法人とはどんな違いがあるのかという比較をしつつ、これから新たにフリーランスと取り組みを検討する人やこれからフリーランスになりたい人が理解を深めるきっかけにしていただければと思います。

そもそも“個人事業主”とは何を指しているのか?

日頃からフリーランスなど様々な働き方の方とお仕事されている方にとっては、個人事業主のという意味はなんとなくわかるけれど、あらためて定義を聞かれるとはっきりとはわかりづらいところかもしれません。

主に単発の案件ごとに個人として仕事(取引)を行う人を総称的に呼んでいる「フリーランス」という言葉が「個人事業主」と同義で使われることがありますが、正しくは、個人事業主とは企業や団体としてではなく個人で仕事をしている人のことです。

対して、フリーランスとは特定の企業や団体に会社員として被雇用・所属をしない働き方を表す言葉であり、つまりフリーランスの中には形式的に自身で法人化しているというケースもあるわけです。

ちなみに、個人事業主の対外的な特徴として、会社名の代わりに“屋号”を用いることが多くありますが、これは必須のものとして定められているわけではありません。
個人で活動しているフリーランスの方と名刺交換をした時に本名のみを名刺に記載している方に遭遇したことがある方もいらっしゃるかと思います。

法人として活動する個人事業主がいるのはなぜ?

次に、個人事業主のフリーランスが法人化を検討する場合についてです。

働き方に関する情報収集をしているなかで、フリーランスの方が個人事業主から法人化へと検討されて悩んでいるというケースをよく見聞きし、「なぜわざわざ法人化するのだろう?」と疑問に思ったことがあります。

個人事業主が会社を設立して、法人としてこれまで通り事業を行っていくことを「法人成り」と言いますが、個人事業主が法人化をするメリットとしては、主には「社会的信用」「節税」が挙げられます。

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まず、社会的信用についてですが、個人事業主よりも法人の方が金融機関から資金調達をしやすかったり、大企業との各種契約を結びやすかったりします。
つまり、個々の案件や営業都合としてというよりは、さまざまな審査や契約における形式的な都合として法人でないといけない場合というのも少なくないのです。

そして、節税についてですが、個人事業主の場合に支払う所得税は所得に応じて税額が決定されるため、所得が多くなればなるほど所得税も高くなります。
一方、法人の場合に支払う法人税は税率がほぼ一律なので、売上や従業員数、事業規模をこれから拡大させていく予定ならば法人化をしておいた方が節税になる傾向があります。

こうして見てみると、つまり「事業を拡大させていきたい」と考えている場合に法人化に踏み切っているケースが多いということになります。
特に金銭(売上や利益)面では、事業が軌道に乗っていないと法人化しようとも基本的には思わないでしょうから、法人化されている、または検討しているということは安定的に成長をしているということの示唆とも読みやすいかもしれません。

個人事業主との新規取引でまずすべき確認とは?

さて、ここまで個人事業主の定義や法人化背景について整理してきましたが、発注する側からの目線として見たとすると、個人事業主とどんなことに気をつけて取引をしていくべきなのでしょうか?
特に今回お伝えしておきたいのは「そもそも個人事業主との取引をできる環境なのか」ということへの確認・準備です。

先ほど、法人化する一つの大きな理由として社会的な信用面があるとお伝えしました。具体的なシーンとしては、例えば個人事業主と新規で取引をする際、請求関連の話になってから初めて「社内ルールとして法人とでないと取引できないらしい…」なんてことが判明し断念せざるを得ないという事例もあるようです。

どんなに一仕事相手として信頼できても、いざとなってから法人でないことが障壁となり取引ができないとなると、発注側としても個人事業主側にも思いもよらぬ機会損失や業務トラブルにもなり得ます。
そういった事態を避けるためにも、会社の取引ルールや、必要な手続きとして何が定められているのか、どんな段取りを準備しておけばよいかなど、一度まず確認してみると安心です。

また、別の手段として、そもそも直接的な個人事業主との取引・契約ではなく、別会社によるマッチングなどを介してスタートしてみるというのも一つの手です。
そうすると、その会社との取引として成立さえすれば上述のような形式的な懸念は少なくなってきますね。私たちの新サービススキイキもそういった煩わしさも含め全面支援できるようサポートしていきたいと考えています。


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いかがでしたか?

普段からフリーランスの方と一緒にお仕事をしている方、これからお仕事をはじめてみようと思っている方にとって、お互いの働き方や活動の制度的背景をより理解することで、関係性を深め機会最大化していくための参考になればと思います。

我々マイナビのマッチングプラットフォーム『スキイキ』の情報もぜひチェックしてみてください!