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今の時代こそわかっておきたい! “業務委託契約”ってどんなもの?

こんにちは。マイナビのスキイキ広報担当です。
もう10月も間近、そろそろ2020年度の上半期が終わるなと感じる今日このごろ。私が関わっているマッチングプラットフォーム『スキイキ』のサービス開始もまもなく(更新:2020年10月にオープン済み)ということで、少し落ち着かない毎日を過ごしています。

さて、先日はフリーランスの業界動向を整理するnoteをお届けしましたが、今回は業務委託の働き方についてのポイントを書いていきたいと思います。
ぜひ最後までお読みいただき、業務委託として仕事を依頼する場合や、ご自身の働き方として業務委託を考えるときに役立ててもらえたらと思います。

契約するときに押さえておきたいこととは?

そもそも、業務委託契約の定義として、その種類には「委任契約」「請負契約」があるのをご存じですか?
おそらくよくイメージされるのは請負契約のほうだったのですが、この二つはまったく異なる形式の契約なので、実際に契約を結ぶ際には確認する必要があります。

【委任・準委任契約】決まった成果物がなく、業務自体に報酬が発生する契約。
【請負契約】成果物を納品することで報酬が発生する契約

委任契約・準委任契約は、契約期間内に業務することがポイントになってくるものです。例えば、医師、弁護士、受付業務、コンサルタントといった業務がこの契約にあたります。いわゆる士業であれば委任契約、コンサルタントなどの場合は準委任契約という形となっています。

一方、請負契約は成果物に対して報酬が発生するので、それまでの過程の部分についてはフォーカスされません。つまり、指定納期内に成果物を納められるかどうかがポイントになってくるのです。デザイナーやプログラマー、ライターなどがわかりやすい例かと思います。日々行われている一般的な“外注”とほぼ同義です(法人同士の通常の取引においてこの請負契約がなされることも実際あります)。

このように、契約形態が違えば重要なポイントが異なってきます。なので、契約を結ぶ前にはしっかりチェックし、おさえるべきところをしっかりと考え、何を目的としてどんな契約を行うのか、また対象業務を設定するのかを理解しておくとよいでしょう。

意外と多い?実際に業務をスタートしてやるべきことは?

さて、契約を結んでひと安心といきたいところですが、実際に業務委託として働く側にもやるべき作業が出てきます。最も大きなところで言えば、請求発行確定申告

業務委託契約は雇用契約に基づく労働者としての扱いではなく、あくまで個人事業主のようないわゆる自営業と同様です。会社員として雇用されていると給与額も決まっており、請求書を発行する必要はありませんよね。また、各所税金なども天引きや年末調整という形で会社側で手続きをしてくれていることがほとんどです。

一方、業務委託の場合は、そういった部分も個人として行う必要があるので何をすべきかはきちんと確認しておきたいところです。

まず、請求書については、報酬の支払いに関わることなのでトラブルを避けるためにもきちんと作成し契約先に送る必要があります。会社ごとに経理処理のルールがだいたいありますので、指定された請求発行日に送るのが一般的です。
また、報酬以外でも、経費の立て替えや臨時でかかった出費についても、精算可能な場合には請求書に盛り込むことになりますので、経費管理などもきちんと日毎から行っておく必要が出てきます。

次に確定申告ですが、所得金額によってする必要があるかどうかが分かれます。例えば、本業があって働いている上で、副業として業務委託契約も結んでいる場合については、その業務委託契約の所得金額が年間20万円を超えたら確定申告の必要性が出てきます。
また、収入を業務委託の案件のみで構成させている場合は、年間38万円の所得を超えた場合確定申告の対象となります。

このように、新しく業務委託契約を結んで己の足で仕事をするとなると、想定以外の作業も増えてくるのです。基本的なことではありますが大切なことなので、この基本を発注側(会社)も受注側(副業・フリーランス)も双方把握しておかなければなりません。

働く側にもセルフマネジメントが求められる!

最後に、今までは制度的なお話を書いてきましたが、業務委託として働くということおいて最もカギとなる基礎スキルは、セルフマネジメント力です。
本業ではなく副業として業務委託を受ける場合も、フリーランスとして業務委託案件を複数行う場合も、言うまでもなく時間や体調の管理が必須になってきます。会社員として働く場合でもよく言われることではありますが、業務委託という形態においては特にです。

ただ、見方を変えれば、時間によって拘束されるわけではないため、自己管理の範囲では自由な仕事の仕方ができるということになります。
もちろん発注する企業目線でも、社内人材とは異なるスキルやノウハウ、インプットを期待していることがほとんどなので、適切なマネジメントやコミュニケーション体制を整備した上で、それ以上は事細かに管理するのではなく一定の裁量とアウトプットを任せてみるべきです。

合間の時間をうまく使いながら活躍している方も多くいるという話も耳にしますし、セルフマネジメントが徐々にできるようになり、本業のほうでマネジメント力が評価されるようになったケースなどもあります。
己の力を活かしつつ案件ごとにさまざまな経験をすることができるという点で、一般的な会社員の環境以上にスキルを伸ばすチャンスがあるとも言えますので、良い循環をつくっていって企業と外部人材が深い信頼関係のもと当たり前に協働できると、互いに仕事の質がどんどん変わっていくと思います。

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いかがでしたか?

業務委託の働き方を見てきましたが、実際にメインとなる仕事以外にもやるべきことがありますし、個々のマネジメント力も試されそうです。
そう考えると、業務に集中したいと思ったときに、煩雑な作業がもっとシンプルにできたら働き手にとってはありがたいもの。

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